話し合い

1時からの話し合いをどうするかと、この日の朝になっても母は決断できずにいた。先生はとにかく、一番長い時を共に過ごした母に、父の病状を知って欲しいと言っていた。10時過ぎてからだろうか。私が父の所に電話すると、母の弟にも話し合いに「来てもらってよ」と言った。父は水曜日に私たちが4人そろって先生の話を聞いたことを知らない。その後すぐに母から電話が来た。「先生の話を聞きに行く」と言い始めた。じゃぁ、行こうという話になった。

病院にあと10分くらいで着くという地点で、今日は母の弟に連絡をしてなかったのに、急に「呼ぶ」と言うことになって、車の中から電話をした。叔父はいい人なので、1時には間に合わないけど、「行くよ」と言ってくれた。私たちは1時ちょっと前に病室に着いた。ほどなく、担当医のU先生が病室に見えた。「すみません。叔父に連絡をするのが遅くて、ちょっと遅れてくるんですけど。あと20分くらいで着くかと思います」と言ったら、「じゃぁ、またその頃来ますね」と言って出て行かれた。

なんだかんだで、1時半からその会は始まった。別のお部屋を先生が用意してくれた。父は「疲れるから行かない」と言ったけれど、先生が「○○さんのご家族の気持ちも聞いてもらいたいし、○○さん自身の気持ちもご家族に聞いてもらいたいから、ちょっとしんどいかもしれないけど、来てもらいたいなぁ」と先生が促した。