不安、不安、不安

今日は父の外科外来予約の日。7時50分に父を迎えに行き、Kクリニックへ。毎回、血液検査をするので、まずは採血室へ。その後、外科の中待ち合い室に行く。予約時間は9時30分だったが、時間は過ぎていたと思う。他の人は、みんな看護師さんか、事務の人に名前を呼ばれていたが、父は直々に担当医の先生が入り口のドアを開けてくれて、「○○さ〜ん」と呼んでくれた。

いつものように、問診をして、お腹を触診してくれた。それが終わってカーテンの向こうで父が身支度をしている間、先生が、「今日は、お話をしようと思いますが、いいですか」と言った。私は、「先生が先週おっしゃっていたように、『お腹の癌がまだ騒ぎ出した』という表現がいかなぁと思います」と言うと、うなづき、身支度の終わった父にイスをすすめ、病状の話をした。父は静かに「はい、はい」と聞いていた。「家のほうがわがまま言えるから、家のほうがいいと言うのなら、まだ家にいてもいいですよ」と先生はおっしゃったが、父は、「入院します」と応えた。

お腹、両足、そして、今日は左右どちらかの手も腫れていると先生は言っていた。

そのまま、病棟のあるK総合病院へ。4人部屋だ。今日から老人の健康保険料が1割から2割に上がったので、あのあこがれのK棟での入院は、益々遠のいてしまった。昼食が運ばれてくる時間まで病院にいて、私は午後から仕事に出た。

仕事が終わってから、また父の病院へ。夕食を食べている様を見て、少しおしゃべりをして実家に帰ってくる。するとほどなく、担当医の先生から電話があった。最初、母が電話に出たのだが、すぐに私に受話器をよこした。「娘さんだけにお話をするには、負担が大きいので、おかぁさんもお呼びして、今のご本人様の病状と今後のことについて話したいのですが」とのことだった。

私たちはこの電話で動揺してしまい、母は明日行かないというので、母の実弟(私の叔父)に電話をして、明日同席してくれるように話した。

神様はどうしてこんなに、私たちのことをいじめるのですか。