仕事始め

今日は今年初めて出勤した。自分的には仕事始め。まだ休暇をとって休んでいる人もいる。この時期になると,来年度の人事異動の希望調査が始まる。私はこのまま今の職場に留まることを希望する。もっとバリバリと働くことのできる部署もあるけれど,私は不妊治療と父の治療のサポートをすることを最優先と考えている。そうなると,今の職場ほどそのような面で配慮してもらえる部署は他にないと思う。私は結婚してからの大事な数年間,30代の後半を仕事に追いまくられて,自分の将来のことを考える余裕がなかった。当時,まさか自分たち夫婦が不妊症だとは思いもしなかったし。40を過ぎて今の職場になって,やっとこれからの自分の将来を考えることができるようになった。まだ,数年は自分(たち)のこと中心でやらせてもらおうと思う。


今日,職場に育休中の「例」の友達が挨拶に来た。私のブログに何度となく出てきている同僚だ。なんだか,最近来るたびによそよそしい気がする。彼女はICSIで妊娠,出産しているので,私にとても気をつかっているのだと思う。私も,平静を装うように自分を制しているのだけれど,互いに気をつかってしまっている。彼女も私と同じように,周囲の人が次々と妊娠していくという経験を長年してきている。おまけに,私と彼女は同じ職場で,彼女の妊娠中に私は流産しているのだから,気をつかうのは当然と言えるだろう。彼女と私は当時同じクリニックに通っていた。その後私がKLCに転院したことを,彼女は知っているのだろうか。


早く彼女と妊娠,出産の話ができるようになりたい。私たちは決して仲が悪かったわけではないのだから。


もう,今夜は寝ようと思ったのだけれど,テレビ番組をふと見たら目にとまったニュースがあったので,一言書いてから寝ようかなと思った。


他でもない,今日はあの柔道の「ヤワラちゃん」が赤ちゃんと共に退院したのとのニュース。彼女が妊娠3ヶ月を発表したとき,テレビを見ながら「3ヶ月だってよ」と朝食を用意しながら夫に言ったっけ。丁度私がKLCに転院する前に通っていたクリニックで6回目のETに失敗した頃だ。ねたましい気持ちを感じたことを覚えている。


そして,今日の退院だ。「何の苦労もなく妊娠し,出産した夫婦のコメントだなぁ」と思った。でも,こんな感想を私が持っても,たいがいの人は,「普通の夫婦は,普通に子どもができる」と言うのだろうか。