2個

debrin2005-11-04

今週は,祝日もあったというのに,一日も休みにかかることなく通院しなければならなかった。身体のリズムに合わせて通院しなければならないのだということは,多分不妊治療をしている人にしかわからないだろう。公に話せば理解してもらえるのだろうけれど,なかなかそこまで話す機会はない。まぁ,うちの職場では,私が休めば,「病院に行った」と思ってくれるとは思うけれど。それにしても,今週は職場にいなかったと感じがする。


朝5時台の電車に乗ってクリニックへ。今日は,今までで一番遅い8時15分の時間指定だった。中央線快速が遅れていて,クリニックに着いたのは,8時頃。IVF受付に行き,8Fに上がる。リラックスルームに呼ばれたのが,8時55分。今日は手前から2個目のベッド。9時20分頃オペ室前に呼ばれた。


卵は左右に1個ずつ。始めに左から。無難に採れる左から。ちょっと痛い。腰がすぐ浮いてしまうので,看護師さんに押さえられた。卵胞に針がささると,看護師さんが「針がもう入りましたからね」と教えてくれる。そして,モニターの画面が切り替わって,看護師さんの「右で〜す」という声。ずき〜ん。私の右の卵巣は子宮の裏に回ってしまっている。それまで以上に看護師さん(たち)の手に力が入り,私の腰が押さえつけられる。それに加えて,先生の手も私の右の卵巣のあたりを強く押す。「行った〜」という先生の声。前回「採れなかった」という理由は,文字通り「採れなかった」ということだったのだとこの時わかった。採卵が終わって出てきたのが9時27分だった。


少し休憩。トイレに行ってガーゼを出してくるように言われて,戻ってくると,リラックスルームの看護師さんのいるカウンターで,「今日は2個採れました」と言われ,更衣をする。


先生のお話。私が診察室に入るなり,「今度は2個採れた。よかった」とおっしゃった。前回も同じ先生の採卵だった。「今回はどうする?もう1回採卵する?それとも戻してみる?」と言われた。「先生におまかせします」と言ったら,「じゃぁ,1回戻してみよう。あさって,戻す」と言われた。「卵は1個ですか」と私。「そう。1個」と先生。それで,診察終了。


2個卵が採れるなんて,久しぶりだ。これから先,うまくいく可能性の方がうんと低いけれど,ちょっとうれしい。


会計に時間がかかり,クリニックを出たときは,12時を過ぎていた。帰りにLOFTに寄ったら,以前から欲しかったデザインのフォンポッケがあったので,買ってみた。


3時台の電車に乗り帰ってくる。電車の中に発砲スチロールで「血液」と大きなラベルの貼られている荷物が載っていた。「病院あてか?」と思ってよく見ると父の入院している病院あてだ。最寄り駅の駅長さんがまず受け取るようになっていた。宅配便よりも,車で搬送するよりも,早いものな。でも,荷物だけ?しかも血液の。日○の人は乗っていないのかしら?と余分なことながら思った。


電車を降りて,車に乗り換え,父の入院先に行く。5時に着いた。昨晩は便秘がひどかったらしい。下剤を飲んでもだめ。結局今朝浣腸をしてもらったとのこと。便が出たと思ったら,今度は下痢。父は不安げだった。1週間食事を摂っていなかったので,お腹がびっくりしたのではないかと看護師さんは話していた。先生には会えなかった。7時過ぎに病院を出てくる。