治療方針

また,父を見舞うための日課がスタートした。
去年3ヶ月間,今年1週間続けた日課だ。
仕事が終わると5時過ぎに職場を出て,父の病院に向かう。
夕食は6時から。父は消化器系の病気なので,食事をとっている様子をみたいと思い,この時間には間に合うように病院に行く。


父が食事を済ませ,しばらく雑談をして7時には病院を出ようと思っていたら,6時55分にこのたび新しく父の担当医となったDrが病室に私を呼びに来た。
今日は,腹部エコーをやったらしい。
また,土曜日と同様に,「嫌な話」かと思いながらも彼の後について行く。
病状について話される部屋に通され,開口一番私は言った。
「先生,また嫌な話ですか」
「この前は最悪の話をしただけです。それから思えば今日の話なんてなんでもありません」
「????」
私は,彼の一昨日の言葉にずっと不安を抱いていたのだ。


最近は,どのDrも最悪のケース,あってはならないけれどあり得るケースからまず話をするように思う。
その後,すぐにフォローしてくれないと,患者本人も,家族もとても不安な毎日を過ごすことになる。


いくつかの治療方針を話してくれたことにより,大夫彼に対する信頼感が増したように思う。


午後5時20分頃に,外科でお世話になった担当医が見に来てくれたそうだ。転科してしまったというのに,とてもうれしいことだ。「僕も毎日○○さんのカルテは見てますから」とおっしゃっていたそうだ。何がなんだかわからないうちに転科してしまっていた父だが,それぞれの科でそれぞれのDrが父のことを心配してくれていることに感謝したい。