言葉ひとつ

今日は,9時半に家を出て,実家の父の通院につきあった。胃カメラは延期になったが,X線と血液検査はあるということだった。当初の予約の時は,検査だけして先生の診察はない予定だったが,昨日のようないきさつで,担当医の外来枠に無理矢理入れてもらったというわけだ。予約時間は11時30分。おそらく,この先生の外来枠の中では,最後の枠になるのだと思われる。実際に名前を呼ばれたのは12時10分だった。


この先生は患者の話を聞いてくれる。不安に思っていること,困っていることまで細かく,面倒くさがらずに聞いてくれる。これだけで,先生への信頼度はアップする。「父は神経質なので」と私が言うと,「お父さんは慎重なので・・・」と言葉を置き換えて話をすすめる。そんな細かな配慮にまたまた好感が持てる。外科の先生って,みんなこうなのかなぁ?


父の下痢の原因は,どうも数日前に食べた「かき氷」らしい。ふだん食べつけない,おまけにとても冷たいものを胃から急に腸に入れたことで,腸がびっくりして炎症を起こしてしまったということだ。「急性腸炎です。差ほど大きな問題ではないと思います。お薬は出しません」この言葉で,父は元気を取り戻してしまった。それまで食があまり進まず,ここ5日間で2kgやせたという父は,昼食からは通常通り食事がとれるようになった。診察料は数千円とられたけれど,先生の言葉でみるみる元気を取り戻した父であった。