一段落

朝、いつもの電車でクリニックに向かう。8時10分の来院を指示されていたが、7時40分頃には着いてしまう。今回は、9階の受付ではなく、4階のIVF受付に行く。窓口ですぐに40000円の支払いを言い渡され、支払う。領収証もその場でくれたが、採卵が終わったら、収入証紙も張ってくれるとのこと。8階の待合室へ行くように指示される。

8階には、8時半頃に行ったが、なかなか名前を呼ばれない。他にも採卵の順番を待っている人たちがいたが、皆夫同伴だったようだ。うちは、タイミング悪く夫が発熱で寝ているし、もともと凍結精子を使う予定だったので、夫は同伴しなかった。


リラックスルームに呼ばれたのが10時前。術衣に着替え、トイレに行って待機。手術室前で待つように言われ行ったら、私の前の人が待っていた。48歳の人で、46歳の時にAIHで一人目を妊娠して、その後今年になって1回IVFをやったのに妊娠しないので、転院してきたとのこと。(このクリニックに来るようになって、待合室で一緒になる人たちの顔ぶれをみていると、確かに今まで通っていたクリニックの患者よりも年齢層が高いと思われる。皆、いろいろなクリニックで様々な治療をして、このクリニックに転院してくるのだろう)その人は、前回は全身麻酔で9個採卵できたそうだが、無麻酔は初めてということで、私同様どきどきしていたようだ。その人が手術室に入り、5分くらいで出てきて、私の番になった。10時10分頃だった。


手術室は、いわゆる手術室だった。無影燈もあったし、機械類がたくさんあった。部屋の中は薄暗く、陰部を照らす明かりとモニター類だけがやけに明るかった。採卵をする先生の他に看護師が3人。壁には大きなモニターがあって、採れたばかりの卵を映し出していて、その下には、培養に関わっていると思われる人が2人、なにやら細かい作業をしているように見えた。看護師の一人が、「○○○○(フルネーム)さんです。同姓同名の方がいらっしゃいます」と言うと、誰かが、復唱した。看護師「○○さん、生年月日をお願いします」私「昭和・・・・・です」看護師「ではよろしくお願いします」


噂には、消毒からして痛いと聞いていたが、とてもソフトな先生で、前のクリニックの先生の方が、ずっと荒々しかった。「エコーの機械が入りま〜す」という声がして入ってきたと思ったら、「One eggで〜す」という女性の声。私「もう1個採れたのですか?」「うん」と先生。「あとは右なんだけど、右の卵巣が子宮の裏に入っちゃってて、採ろうとすると痛いと思うんだけど、やめとく?どうする?」と言われた。「痛いですかぁ?前のクリニックでも言われたことあるけど、どうしよう・・・?」と言いよどんでいると、ズキ〜ン。看護師さんが、腕を差し出してくれて、私をそこにつかまらせてくれた。思わず痛くて、手に力が入ってしまった。


「はい、終わりで〜す。あとは消毒します」と言って終了。リラックスルームのベットで15分ほど休憩。採れた卵の数とこれからの私の動きの書かれたプリントを持って、看護師さんがやってきた。トイレで膣に入っているガーゼを抜いてくるように指示された。ガーゼは全部で2本入っている。噂で引っ張っても引っ張っても出てくるとは聞いていたが本当だった。


卵のことについてお話があると言うことで、診察室に呼ばれるのを待合室で待つ。お話は採卵をしてくれた先生。30代半ばから後半と言った感じ。18日の診察をしてくれた先生と同じだ。「明日、前核胚になったところで凍結。今日からドオルトンを飲んで、生理が来て3日目に来院。来周期も採卵して、採れた卵を胚盤胞にする」とのこと。ドオルトンを飲んで、吐き気などの副作用を訴える人が多いとその先生に聞いたが、私は今まで飲んでも何でもなかったので、そのまま処方してもらった。ここ半年くらいで、私が3Kg太ったという話をしたら、「ドオルトンを飲むと太る」のだそうだ。あと、先週の注射の依頼でとても嫌な思いをしたとの話もした。「参考までに病院の名前を教えて」と言われたので、教えた。先生の考えも聞かせてくれたが、ここには書かない。「あまり気にしないで、他の病院をあたるといいよ」と言われた。その時なぜか、診察室に院長先生がいた。私の話が聞こえたのかな。


高層ビルをながめながらお昼を9階で食べて、(ナントビーフカレーが300円、アイスコーヒーが100円)12時頃クリニックを出て、母から行けと言われていたデパートに向かい、粗品をもらう。2時過ぎの電車に乗る。