脱力感

ET後1日目。時々下腹部にちくっとした違和感があるものの,特に体調が悪いといったことはない。採卵をした18日からピルを,昨日からHCGを打ち始めたためか,胸のふくらみが「ころん」としてきた。乳首もきれいなピンク色。「ホルモンの力ってすごいなぁ」とつくづく思う。


今周期の私はICSI−ETのことをとても客観的にみていると思う。採卵前の卵胞の確認の時にも,「まぁ,こんなものかな」採卵の時にも,「まぁ,こんなもんかな」受精確認の時にも「まぁ,こんなもんかな」・・・と。採卵の時には,さすがに痛さのあまりモニターなんて見ていられなかったけれど,ETの時には,モニターに映される自分の子宮内の様子や卵がピュ〜っと送り込まれる様子(卵自体は見えないけど)を冷静に見ていた。まるで,テレビか何かで見ているような。まるで,他人事。移植直前の卵の写真を撮ったり,卵が体内に送り込まれる様子までつぶさに見ることができて,「これで妊娠することができたら,なかなか貴重な体験になるぞ」とも思った。今までの私と違う。体外受精に期待しては裏切られ,その繰り返しが続いていて,疲れてしまったのかも知れない。


いつもET11日目くらいから妊娠検査薬を使っていたけれど,今回は生理予定日まで使わないことにしようかな。ETしたことをできるだけ忘れて生活してみたい。もう,自分としてはやれるだけのことはやったから。あとは,結果を待つだけ。昨日,クリニックで培養士さんに,このクリニックで治療が実った患者さんで,出産までこぎつけることのできた人は何歳か訊いた。43歳で妊娠して,44歳で出産した人が最高齢だそうだ。確か,数ヶ月前にクリニックのHPの掲示板で,42歳7ヶ月で無事に出産できたと報告している人もいた。高齢になるとなかなか妊娠しにくくなるし,妊娠しても途中で流産してしまう人が多いのだそうだ。「でも,卵が採れる限り,がんばったほうがいいですよ!!」と培養士さんが言ってくれた。