焦燥

私はどれほど子どもが欲しいと思っているのだろう。
漠然と,子どもを産まなくてはならないと思っていただけではないか。


学生時代や就職して間もない頃の友達は,既に出産を終えて,子育てもそろそろ終盤という人もいる。
そんな年代になってきていのに,どうして子どもが欲しいと思っているのだろう。


知り合いの子どもに会うと,自分のことを「おばさん」と称する自分がいる。
数年前までは,子どもがいれば「○○のおばさん」と呼ばれても自然であるが,私には子どもがいないので,おばさんとは呼ばれたくないと妙な拘りをもっていた。
でも,今ではあまり抵抗を感じない。


子どもが欲しいと思うことに疲れた。
採卵までの誘発の日々。何度か通院して卵チェック。
どうにか採卵できてひと安心。
卵の培養。無事に分割を確認してひと安心。
ETの日が決まって,ひと安心。
ETできてひと安心。
それからの2週間,わくわく,どきどき。
ET10日目頃から我慢できずに妊娠検査薬を試す。
(ー)反応に落胆。


こんなことを5回続けた。
お金も使った。
軽自動車は楽に買える額だ。
毎回,高性能のPCを買っているようなものだ。


疲れた。