夜明けの来ない夜はない

「夜明けの来ない夜はないさ。あなたがポツリ言う」という歌詞が好き。松田聖子の「瑠璃色の地球」という歌。


治療を再開する時が近づいてきたと思うと,「これから先,がんばってもうまくいかないのではないか」と思い,不安になる。今まで,こんな感情はあまり沸いてこなかった。超高齢で妊娠を希望しておきながら,「回数を重ねれば,きっとうまくいく」と思っていた。まだ,お休み期間を設けることは可能ではあるが,私の年齢,父の病気への心配を考えると,そうそう休んでもいられない。


ここのところ,お不妊サイトで知り合ったふたりの友達が,妊娠したり,出産したりしている。ひとりの人は,私と同い年で,かなり遠くの有名な不妊専門の病院にかかっていた。その友達は数ヶ月前に妊娠。それまで,IMで近況を話し合ったりしていたのに,妊娠が発覚したら,私のIMのお友達登録から彼女の名前が削除されていた。本人が抹消したものと思う。とても,とてもショックだった。夜中の2時過ぎまで,ネットで話をしていたこともあったのに・・・。もう一人の人は,私よりもかなり年下で,去年の今頃,「秋口には初めてのIVFに挑戦したい」と言っていた。いろいろと私のほうが治療年数が長いだけ,不妊治療についての知識をもっていたので,いろいろと彼女とも話した。その彼女が1回目の体外受精で妊娠。先月出産したことをお不妊サイトで知り合った,別の友達に聞いた。


今は辛抱のとき。神様は,「のり越えられる人にだけ困難を与える」と思いたいけれど,なんと残酷なのだろう。私よりも後発の人たちが,私を追い抜いて妊娠していく。いつか必ず夜明けが来るというのなら,まだまだ頑張れそうな気がする。