面談

一昨日約束したとおり,父の担当医に会うため病院に行った。
「あまり遅い時間でなくて,5時過ぎくらいに」と言われたので,1時間有給休暇をとって行こうと思ったのだが,結局就業時間ぴったりに職場を出ることになってしまった。
病院に着いたのは5時半少し前。4Fの外科病棟に行き,ナースステーションで「○○先生にお会いしたいのですが」と言うと,事務の人が「お約束ですか?」と言うので,「はい」と答える。なんどか電話をしてくれて,やっと応答があったようで。エレベーターホールで待つように言われ,待っていると,5分ほどで先生が現れた。

いつものように「どうも〜」と言いながら。患者と家族に容態を説明する部屋は使用中で,でも,カルテが必要ということで,仕方なく耳鼻咽喉科の病棟診察室を使う。30分以上私の話に付き合って下さった。父の手術の所見から考えても,黄疸を起こしてステントを留置したことを考えても,抗ガン剤の副作用の少なさを考えても,とても経過としはラッキー続きだったようだ。ステントがうまく入ったこともラッキーだし,うまく入っても1ヶ月くらいでダメになるという人が多い中で,父はうまく言っているので,それもまたまたラッキーなことなのだそうだ。結果先生の考えとしては,「今後もこの抗ガン剤治療を継続したほうがいい」とのこと。外来に週1づつ来ているので,変化があれば,外来で見つけられるとのこと。

今日が先生のお話を聞くことができる最後の日だと思うと,悲しくなった。アメリカの学会から帰られたら,31日に故郷に帰るのだそうだ。「この時代ですから,電話でもメールでもやりとりできますから」とはおっしゃっていたけれど,なかなかお忙しくて,直接の患者でなくなった「うち」のことにかまう時間はないだろう。