落胆

朝5時過ぎに家を出た。もう,この時期になると5時では外は真っ暗だ。今回は,土曜日採卵が当たったということで,夫も同行することになった。夫にとっては初診以来,3ヶ月ぶりのKLC行き。


昨日の電話で,7時50分までに来院するようにとの指示だった。電車の乗り換えもひたすら早足。KLC着,7時45分。IVF受付に行き,4万円を前払い。そして8Fの受付へ。8時過ぎにはリラックスルームに移動。驚いたことに,私は今回「個室」だった。ベット5台では足りなかったのだろうか。私を含めて,6人の人がリラックスルームで待機することになる。多分一人目は,15分頃から始まったのだろう。私に順番が回ってきたのは,8時55分だった。それから,5分もしないうちに退室して来た。


採卵をしてくれたのは,注射をしてくれる近医を紹介してくれた先生だった。帽子とマスクで顔を覆っていても目でわかった。今回の卵は右にあるということだったので,痛いだろうと思っていた。卵巣が子宮のウラに回ってしまっているといつも言われる。前にかかっていた病院の先生は,左右に出来た時には,右は避けていて左だけからしか採っていなかった。右だけに出来た1回だけは,採卵した。KLCに転院して最初の採卵の時も左右に出来ていたが,結局左からしか採らなかった。


今回も先生が右の足の付け根あたりをぐいっと手で押したりしていた。針は,膣から尾てい骨の方に向けて刺される感じがする。「いたい,いたい,いたい」と思わず言ってしまう。でも,じきに終わった。


周期10日目だったし,右にあった卵だし,嫌な予感はしていたけれど,やはり収穫はゼロ。今回は採卵日を含めて2回しか通院していないので,まぁ,お金はあまりかかっていない。でも,やはりがっかり。リラックスルームから出てきたのは,9時半前だったけれど,先生のお話を聞けたのは,11時を過ぎていた。私と一緒に採卵をした人はもっと早くにT原先生に呼ばれて,4Fに降りて行った。私は多分,採卵をした先生が全部の採卵を終わって出てくるのを待っていたのだと思う。


先生の話は素っ気なかった。「今回卵採れなかったね」と顔を合わすなり言われた。「またやるね?」とカルテを記入しながら言う。「はい」と私。「前の病院でも同じような誘発してたんですけど,2月から毎月やり続けていて,大丈夫ですか?」と言ったら,「その年になったら,毎回やるしかないの!」と言われてしまった。年齢のことはわかっているけれど,KLCに来て初めて年齢のことをいわれ,ちょっと頭に来た。「卵はカラだったから採れなかったのですか?」と聞いたら,「採れなかった・・・」としか言ってくれなかった。私は,卵がゼロだった理由を聞きたかっただけなのだけれど,先生は少々気分を害したようだ。


帰りは夫と中村屋でカレーを食べてきた。中村屋は,日本のカレーの発祥だそうだ。

4時の予約だった歯医者はキャンセル。お花には,4時半過ぎに行った。