思い出すだけでも恐ろしい

この日,両親が旅行から帰ってきた。
7時20分に最寄り駅に高速バスで帰ってくるというので,迎えに行った。
夕食は私の家で,近くのおそば屋のおじさんが,わざわざ時間を見計らって出前をしてくれた。

8時半頃だったのだろうか?夫が両親を私の実家に送っていった。それからしばらくしてだ。お腹が痛くなってきた。妊娠以来,便秘な日々が続いていた。先週あたりからことにひどく,クリニックの先生に便秘薬を処方してもらっていたが,怖くて飲めずにいた。話は元に戻るが,腸は押しだそうとしているのだが,肛門が出させてくれない。どんどん,うさぎのような小さな固まりと化した便が,肛門付近にたまって来ているのが,肌の上から触ってみてもわかる。そんなにいきんだつもりはないのに,ふと便器の中を見ると,便は出ていないのに,赤く水が染まっていた。出血だぁ〜!!久しぶりに見る血に最初呆然としたが,我に返って,もしや流産????とわけがわからなくなってきた。

それでも,その後入浴したと思う。お風呂から上がると,ベッドに速効横になった。でも,お腹は便意のために痛い。でも,出ない・・・。トイレに何度も行ったが,全然でなくて,汚い話だけれど,はさまっている感じがした。11時過ぎて,このまま夜は越せないと判断。近くの救急病院に電話をして,診てくれるか尋ねるとOK。即,行くが体温を測らされたり,15分も待たされたりで,いてもたってもいられなかった。その時既に私は椅子に座ることができなかった。先生は開口一番「浣腸しましょう」と言った。私は,「浣腸は遠慮します」と言った。先生「他に何か方策はありますか」と言った。私「また考えてみます」と言って診察室を出てしまった。これだけのやりとりで,2800円位とられた。看護婦さんが申し訳なさそうに,「K病院に行けば,産婦人科の先生も24時間体制で診察してくれるはず」と言う。そんなこと最初からわかっていたけど,K病院までもたなそうだったので,ここに来たのだ。でも,このときすでに1時間ほど経過していた。こんなことだったら,最初からK病院に行くんだった。
その後,また夫の運転で,K病院に行くことにした。でも,診察券を持っていなかった(と思っていた)で,一度家に戻って探すがない。とりあえず,K病院に電話をして,これから行くことを伝える。K病院に着いたのが,12時15分頃だった。すぐ診てくれた。エコーで赤ちゃんの胎嚢を確認。ほっとした。それで,摘便,坐薬をしてもらって,すっきり。その間40分くらいだった。家に帰って2時だった。

K病院の先生の話では,出血は子宮内からではない。小指の頭くらいの大きさのポリープが子宮の入り口にあるので,そこからの出血ではないかとのこと。

なんと,排便のために5時間くらい苦しんでしまった。
この時思った。やっぱり,子供の頃から教えられていたとおり,最初に言った病院は,やぶだ。やっぱり,どんなに死にそうな状態になっていようと,私の救急車での搬送先はK病院と身近な人に伝えておこう。