余命1ヶ月

 今日締め切りの仕事があって、なんだかんだで一日忙しかった。なんとか6時頃までには終えることができて帰宅する。
 母が作ってくれたカレーを食べ始めると、夫が神妙な口調で話し始めた。肺ガンをわずらっているお義父さんが、抗ガン剤治療のために今ガンセンターに入院しているのだが、今日、そのDRからお義兄さんに電話があって、「胸水がたまっていて、抗ガン剤が使えない。このままだと、あと1ヶ月くらい」と話されたと言う。お義兄さんは、びっくりしてすぐに病院に行ったようだが、内容は同じだったらしい。
 突然1ヶ月と言われるとどうしたらいいか、わからなくなってしまうだろう。うちの場合は、じわじわと悪くなってきた感じはしていたので、「1ヶ月くらい」と言われても、「その時が来たか」と言った感じだったからなぁ。本当に、癌という病気は悪い病気だ。